多くのフリッツァンテがその利便性からシャルマー方式
（ステンレスの密閉容器でモストを醗酵させ、
炭酸ガスの一部を逃がさずにワインに溶け込ませるもの）で造られている中、

カミッロは、
ワインの残糖分とブドウに付いていた野生酵母を利用しての瓶内２次醗酵という、
かつてこの地方で伝統的に行われていた製法を今でも行っています。

発酵が完全に終わった辛口に仕上がったものと、
発酵を途中でとめたものをブレンドして造られるのですが、
発酵途中のモストの発酵を止め、でも酵母は生きたまま保管するために、
木綿の袋をフィルターとして使用しているそうです。


そしてボトリング後瓶の中で酵母が再び目をさまし、ワインの中の残糖分を食べ、
二次発酵がはじまる。

その年の気候や、些細な条件で発泡しなかったりすることもありますが、
そこは自然からの賜りもの。

神秘的。

ワインが生きているということを実感させてくれます。

こうして生まれた自然な泡は、本当に飲み心地が良くて、
他にも大好きなワインはたくさんありますが、
毎日飲みたいワインは？と聞かれると、間違いなく頭に浮かぶ造り手の一人です。