標高450メートル。スイスとの国境付近、名峰モンブランの麓でワインを造るドミニク・ベリュアー。

1988年にドメーヌを受け継いだのち、ビオディナミに転換。

今ではほとんど栽培されていないサヴォワ地方の"グランジェ"という固有品種にこだわっており、
現在栽培されているグランジェの面積の約半分近くにあたる約10haをベリュアーが持っています。


グランジェという品種のポテンシャルを魅せられたドミニクは、そのポテンシャルを引き出すため、
今まで多くの熟成方法を試してきましたが、現在は卵型のコンクリートタンクで熟成しています。
この卵形のタンクは、液体が空気と満遍なくふれあってワインに奥行きとテクスチャーを与えてくれます。


彼の持つ畑はすべて標高450m以上の高地にあり、その環境から持たらされる冷涼感、
そして氷河期に生み出された土壌は石灰やナトリウム、
鉄などを含みワインにミネラルを与えてくれます。


グランジェという葡萄のすばらしさ、
アルプスそのものを感じる澄んだ液体に思わず魅了されます。

2021年ドミニク亡き後、彼の哲学をそのまま引き継ぎワインをつくりたいという情熱に溢れる青年
ヴァンサンが現れ、ドメーヌは彼に受け継がれました。