南仏で活躍する日本人醸造家、大岡弘武氏。

明治大学理工学部を卒業後フランスへ渡り、ボルドー大学醸造学部でワインを学んだ後、
ローヌ最大手GUIGAL社の、ジャンルイ・グリッパが所有していたサンジョセフの区画における栽培責任者を務めました。

その後、北ローヌを代表する自然派ワイン生産者、ティエリー・アルマンに師事。
この出会いが大岡さんのワインの栽培から醸造におけるまで大きな影響を与えることとなります。


葡萄の繊細な果実を生かすために、毎年その年の気候などを考慮し、
人的関与を極力抑えた自然な方法を採用。
栽培はビオロジックを実践、買い葡萄も信頼のおける生産者から購入したものだけを使用。
野生酵母による自然な醗酵、全ての醸造過程において酸化防止剤を使用せず、無濾過で瓶詰。


少量でも構わないからいいブドウだけを育てたい。


これだけすごい仕事をしているにも関わらず、いつも謙虚で、芯がある、大岡さん。
その誠実さと、ワインのピュアさと力強さに、多くのファンが毎年彼のワインを心待ちにしているのも納得です。

現在は帰国され、岡山でご活躍は周知のとおり。


そのため2017年以降のル・カノンは、
ラ・グランド・コリーヌの設立に関わった人物で、今でも共同経営者としてドメーヌの運営に参画しているミュエル・モンジェルモン氏が醸造しています。