自然の一部のような彼の農園では、アグリツーリズム(農村民泊)も行っていて、彼はその時送迎のための馬車を作っていました。
彼は、自然な材料で手作りした馬車を見せながら、「これにみんなを乗せるんだよ」と楽しそうに話してくれました。
初めて彼に会った時、とても自然なことといった雰囲気で、自分の子供をあたたかく胸に抱えていたのも、印象的。 彼が畑に立っていても、それはまるで、あるがままの自然の風景のように見えます。 飾り気のない、自然に溶け込む、人間の本来の姿のような彼自身の暖かみがワインにも表れています。
Fabio Geaの母方の祖父は、BarbarescoのBriccoの周りにいくつかの小さな畑を持っていました。 ネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラ、グリニョリーノが育てられるその畑は、全て合わせても1ha未満。 彼の祖父P??tuは接木がとても上手で、当時、その小さな土地で200以上のブドウ品種を育てていました。
Fabioはその土地を遺言で譲り受けました。
Fabioはもともと地質学者で、博士号も取得。 長年にわたり企業で働き、成功を収めましたが、その仕事を辞めて、家族の伝統であるワイン造りを始めました。 今では少し畑が広くなりましたが、ファビオによれば、それでも2.5haと小さな土地。
彼は多くの植物の性格をよく知っていて、自然をとっても愛し、共存しています。
それが伝わってくる、あたたかで素敵なひと。
全て、作業は手作業で行われ、植物ベースの治療薬と共に、最小限の銅と硫黄だけの処理を行います。
彼のエチケットに描かれた鎌と熊手のシンボルの中には、ボトルのナンバーが手書きされます。 エチケットは、アマルフィ海岸の職人によって手すきされた紙で作られています。 全てがファビオの芸術的で職人的な作品の一部です。
セラーでは、Fabioは古い大型の樽(500L)、ガラス、鋼を組み合わせて使っています。 彼が "トイレ"と呼んでいる、彼自身がデザインした磁器のアンフォラと、ガラス製のデミジョンという瓶をつかった実験を、特に熱心に続けています。
通常、樽は火でトーストされてつくられますが、ファビオのBarbarescoの樽は、火山岩を使い、サウナのように熱をあてることで板材を硬化させてます。 板材は焼けずに、油と糖が蒸発させられます。
(輸入元資料 参考)
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